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ラミシールより効果が幅広い水虫治療薬ニゾラールについて

2020年03月05日
水虫の足裏

テルビナフィン塩酸塩を有効成分とするラミシール、それと同じく水虫治療で処方されることの多いのが、ケトコナゾールを有効成分とするニゾラールです。こちらはクリームとローションが剤形としてあり、やはりクリームタイプを処方されることが多いようです。

ケトコナゾールも真菌の増殖を止めるという点では同じですが、CYPによるラノステロールのメチル化を抑えることで細胞膜のエルゴステロールの生成を阻害するのです。その阻害過程は微妙に異なるのですが、真菌の増殖を抑えるという役割を果たしてくれて水虫を完治に導く強い味方です。

足水虫だけでも角質増殖型・小水疱型・趾間型と3種類もあります。角質増殖型であれば足のかかとが乾燥してカサカサし、やがてはひび割れを起こします。小水疱型は足のフチに出来る病気、2ミリから3ミリ程度の小さな水泡がいくつも出てくるのです。趾間型だと足の指の間が赤くなり、やがては皮膚が白くなってかゆさで掻き毟るとじゅくじゅくに爛れて行きます。
このように症状は全く異なるのですが、いずれも白癬菌が影響しているのでニゾラールで治すことが出来ます。白癬菌だけでなくカンジダ菌などにも影響を及ぼす抗真菌薬のため、カンジダ症でも処方されるでしょう。ニゾラールとラミシール、どちらが使われることとなるかは医師の判断に任されています。症状や状態によって剤形だけでなく、抗真菌薬自体が様々あるというわけです。

ただし、ニゾラールでないと治すことが出来ない病気があります。それが脂漏性皮膚炎で、フケがよく出てくるようになってフケ用シャンプーを使ったけれど改善しなかったというなら、この病気になっているのかもしれません。頭皮以外にも顔や髪の毛の生え際・耳の周辺などに発症することが多く、フケ以外にも脂ぎった黄色いうろこ状にくずが出ることもあります。乳児と30~70歳代の人に多く見られます。

洗うだけでは治ることが無いのは、マラセチアという名の真菌が関与しているからと言われています。脂漏性皮膚炎について原因が明確ではないものの、この真菌を退治しないと症状が収まることはありません。マラセチアと呼ばれる真菌は10種類以上いるものの、脂漏性皮膚炎に関わるのはマラセチア・フルフルという可愛らしい名前のもので、これを退治できるのがニゾラールでありラミシールには難しいようです。

頭皮にクリームを塗るわけにはいかず、ローションを市販のシャンプーに混ぜたニゾラールシャンプーを使用するのが一般的です。もしもフケの量が増えて、ごく一般的な対処法では改善しないと言う場合、病院に行ってみることをおすすめします。そのフケを採取して顕微鏡で見れば真菌が存在しているかどうかはすぐに明らかになります。そうすれば、適切な治療を行うことが出来るようになるのです。真菌が関係している以上は自然治癒は不可能であり、さらにはラミシールを使ったとしても完治させることは出来ないのです。